釣り

軽くて強い、その上振動減衰性に優れているから魚信がつたわりやすい。

釣竿は俗に“ホソ、カル、ピン”が極上といわれています。持ちやすいサイズで軽く、剛性が高く、仕掛けを狙い通りに送りやすい、魚信を捕らえやすく魚を取り込みやすいことが求められる事から「高剛性・軽量化」が強く求められる用途です。

歴史的には、1972年に東レのトレカ®はオリムピック釣具(株)が世界で初めて発表した“世紀鮎”に採用され、従前の“グラスロッド”の約半分相当の7.2mで重さ約600gと言われる軽量化を達成しました。

異方性を持つ一方向プリプレグによる釣竿は、周方向強度が不足し“つぶれに弱い”という課題がありました。この対策に“つぶれ防止”のための周方向補強材として、極めて薄いトレカ®極薄プリプレグ(約30μm)を開発し、 現在では約10μmまで生産可能となり、極薄プリプレグは“つぶれ防止”のために非常に重要な技術となっています。

トレカ®プリプレグを活用して軽量化された釣竿は、

  1. ①軽量化と細径化により片手操作が可能となり取扱いが容易、
  2. ②軽くて疲れない、
  3. ③竿が長くなり釣り場面積が拡大、
  4. ④高感度になり魚信が向上、
  5. ⑤魚の取り込みがし易い

などの釣りファンの満足度を年々向上。今日トレカ®プリプレグは、業界随一のラインアップを誇り、海、川、湖沼の全フィールド向け釣竿へ商品展開が計られ、業界発展、活性化に貢献し現在に至ります。このように炭素繊維トレカ®は釣りそのものも変化させる画期的な材料としてその地位を確立し、その一貫した品質と高性能のコンポジット特性は今もその釣りというスポーツの発展・進歩を支えています。

Why TORAY Materials?

釣り市場の多様な要件に適合する複合材料ソリューションを幅広く提供しています。

軽量

軽量化の極限追及を可能にする東レの炭素繊維トレカ®。「軽くて、強くて、剛い」という優れた特性を生かして、スポーツ・レジャー用品での採用を皮切りに、その品質の高さから航空・宇宙分野、一般産業用途にも活躍の場を広げています。

豊富な炭素繊維ラインナップ

機械物性やフィラメント数など、業界随一の幅広い製品ラインナップを有し、高性能、高品位、安定供給を強みに、お客様のご要望にお応えします。海、川、湖沼の全フィールド向け釣竿への適用が可能です。

課題解決力

東レは炭素繊維製釣り竿のパイオニアです。軽量化、細径化、高剛性、つぶれ防止などの課題を、長年の知見と、トレカ®極薄プリプレグなどの独自開発技術で解決します。

多様な樹脂ラインナップ

トレカ®プリプレグに使用されているマトリックス樹脂(エポキシ樹脂)は、炭素繊維の性能を十分に引き出すだけでなく、振動吸収樹脂、力学特性を向上させたナノアロイ®技術適用樹脂、速硬化樹脂、高耐熱樹脂、耐衝撃性向上樹脂等の多様なラインナップを有しています。

ナノアロイ®

ナノアロイ®技術は革新的な微細構造制御技術であり、その基本特許、コアプロセス特許、一般特許は当社が保有しています。

トレカ®T1100G; トレカ®M40X;

強さ(強度)と硬さ(弾性率)の両立をより高い次元で適えた第3世代炭素繊維
トレカ®T1100Gとトレカ®M40Xの詳細はこちら

東レの釣り用複合材料

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Toray Composite Materials America

Toray Composite Materials America, Inc.

アメリカ プリプレグ:スポーツと産業