ケーブルコア
高い費用対効果で大容量・高効率な電線を実現。トレカ®炭素繊維はケーブルコアに最適な材料です。
近年、電力需要の高まりに伴い、新興国を中心に高圧送電線システムの拡大が急務となっています。ケーブルコアには鉄鋼やアルミが使用されてきましたが、高圧送電線システムにはより大きな送電容量と高い効率性が必要です。
従来の鉄鋼/アルミ製ケーブルコアと比較して、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)ケーブルコアによる送電にはいくつかのメリットがあります。
アルミのケーブルコアと比較すると、CFRPケーブルコアは30%軽量で、熱膨張率も小さく、送電損失や重複送電を削減できます。
さらにCFRPケーブルコアによる送電では、電線表面が高温になることで引き起こされるたわみも防止できます。そのため、送電鉄塔数・建設コストの削減、工期短縮が可能です。
炭素繊維には防錆効果もあり、材料寿命が延びます。
CFRPケーブルコアは高性能かつ低コストであるため、炭素繊維の主要用途として大きな成長が期待されます。
Why TORAY Materials?
ケーブルコア市場における先端複合材料には次のようなメリットがあります。
軽量
先端複合材料は鉄より強度が高く、アルミより最大で40%軽量化できます。軽量化によりたわみが解消され、インフラコストと送電損失も低減します。
熱膨張率が小さい
熱膨張率が小さいためたるみが少なく、インフラコストおよび送電損失も低減します。
耐食性
CFRPは、元来耐食性が高く、腐食環境に強いため、ケーブルコアの金属材料代替素材として最適です。