ブレード

ブレードの大型化、剛性が必須の風力発電翼用途に最適。
当社関係会社ZOLTEKが製造するZOLTEK™ PX35ラージトウ炭素繊維は、地球環境に優しい素材です。

風力発電の設置ペースは世界で加速しています。

欧州では風力発電が主要なクリーンエネルギー源のひとつとなっています。2019年には欧州全体の新規発電設備の44%を風力エネルギーが占め、現在では欧州電力需要の11%を生み出しています。欧州は、風力エネルギー、特に洋上風力発電で世界をリードしており、現在の洋上風力発電ファームの90%以上を占めています(出典:Wind Europe)。

アメリカでは41州、グアム、プエルトリコに6万機、合計107KMWの風力発電機があります。アメリカにおける風力利用は過去10年間で3倍以上に増加しており、現在では国内最大の再生可能エネルギー源となっています(出典:American Wind Energy Association:米国風力エネルギー協会)。

風力発電の回転翼(ブレード)には、従来ガラス繊維複合材料(GFRP)が使われてきましたが、発電効率の向上と土地の制約がある中での大規模発電には、ブレードの大型化が不可欠です。ブレードを大型化すると、回転時あるいは風力によるたわみが原因で、ブレードが支柱に当たり破損する危険性が高まるため、剛性の高い炭素繊維複合材料(CFRP)の使用が必須となります。

現在では40mを超えるブレード(風車の直径が80m以上)が設置され、さらに大型化が進んでいます。世界中の風力発電機に、4万トンを超えるZOLTEK™ PX35炭素繊維が使用されており、同炭素繊維は、CFRP風力発電翼の業界標準になりました。

炭素繊維はブレード剛性を決定づける中心部の桁材に使われ、表面のGFRPと組み合わせてブレードを構成します。このように炭素繊維の比強度・比弾性率の高さが、効率の高いクリーンな風力発電に必須となっています。1機当たりの炭素繊維使用量も大きく、風力発電は今後、炭素繊維の主力用途のひとつとして大きく伸びると予測されます。

Why TORAY Materials?

当社の風力発電翼用素材ソリューションには、加工、設計、軽量化において多くのメリットがあります。

軽量

先端複合材料は鉄より強度が高く、アルミより最大で40%軽量できます。炭素繊維の使用により、軽量化・剛性・強度が向上し、大型で発電効率の高い風力発電翼が実現しました。

技術サービス

風力エネルギー業界で12年を超える実績を持つ当社は、風力発電翼構造体コンポジットの製造に関する専門知識を豊富に有しています。お客様は、材料供給装置や時間・コスト削減ノウハウを含む技術支援をご利用いただけます。

適価

ZOLTEK™炭素繊維は、改造した衣料用原糸から製造されます。加えて製造工程の生産性が高いことから、ZOLTEK™ PX35は、費用対効果の高い風力発電エネルギー用途向け最適材料です。

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