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グローバルオペレーション

1971年にトレカ®PAN系炭素繊維の製造を開始して以来、当社炭素繊維は航空宇宙、スポーツ用品、モータースポーツ、産業用途において、卓越した技術・品質を体現し、事実上の業界標準として認知されるようになりました。機械特性と加工性に優れたトレカ®炭素繊維は、世界各地の安全かつ安定したサプライチェーンを通じて供給されています。

アジアの炭素繊維複合材料事業

米国/メキシコの炭素繊維複合材料事業

欧州の炭素繊維複合材料事業

グループ会社の事業概要

Toray Composite Materials America(CMA)

アメリカに拠点を置くボーイング社やその他のお客様に炭素繊維複合材料を効率的に供給するため、ボーイング社のComposite Manufacturing Center(コンポジット製造センター)に隣接するCMAタコマ工場で、1992年に炭素繊維プリプレグの生産が開始しました。このプリプレグはボーイング777型機で初めて採用され、現在では777型機および787型機の一次構造材に組み込まれており、さらに777X新型機の翼にも採用される予定です。1997年には、CMAディケーター工場で原糸および炭素繊維の生産を開始し、航空宇宙、防衛、自動車産業において多様な顧客基盤を構築しました。最新のCMAスパータンバーグ工場は、原糸、炭素繊維、プリプレグを同一製造設備で生産する垂直統合拠点です。同工場は北米における当社事業拡大の要であり、サプライチェーンの拡大と多様化に取り組みます。

TORAY CARBON FIBERS EUROPE(CFE)

CFEは1982年フランスで炭素繊維の生産を開始し、欧州の炭素繊維市場におけるリーダーとしての地位を確立しました。航空宇宙、その他分野における多様なニーズに応えるため、高品質な製品を開発し、トレカ®ブランドで提供しています。お客様や東レグループ関係会社と緊密に連携することで、新規市場および既存市場で継続的に事業を拡大、高品質な炭素繊維・複合材料の生産に努めています。

TORAY ADVANCED MATERIALS KOREA(TAK)

TAKは、トレカ®炭素繊維を韓国で生産し、アジアをはじめとする世界中のお客様に提供しています。その炭素繊維は、圧力容器、自動車、土木建築補強、スポーツ、レジャー用品等、さまざまな産業用途に使用されます。さらにTAKは、東レ本社およびアジアの販売チャネルと連携し、新規事業の展開に取り組んでいます。

ZOLTEK

ZOLTEKは、風力発電翼、自動車部品、熱可塑性複合材料、海上掘削、土木建築補強、マリンなど多様な用途に使用される、産業グレードのラージトウ炭素繊維および中間基材を生産する世界的リーダーです。

2014年以降は東レグループの一員として、世界で拡大する需要に応えるため生産能力を拡張してきました。今後、主力の風力発電翼のみならず、自動車構造体用途でのラージトウ炭素繊維の採用が進むと予想しています。

TORAY ADVANCED COMPOSITES(TAC)

2018年7月に東レが買収したToray Advanced Compositesは、熱硬化性樹脂およびCetex®熱可塑性樹脂ベースの先端複合材料を幅広く開発、製造する業界リーダーです。欧州と米国の4ヶ所に製造拠点があり、航空宇宙、衛星通信、宇宙、モータースポーツ、高性能産業用途向け織物、UDテープ、バルク成形コンパウンド、炭素繊維強化熱可塑性ラミネートなど多様な形態で、プリプレグ製品を供給しています。さらに、東レのAmberTool®ツーリングプリプレグは、コンポジット金型材料ソリューションにおいて25年以上の実績を有しています。

COMPOSITE MATERIALS(ITALY)(CIT)

CITは、炭素繊維織物、特殊織物、プリプレグ、UDテープを製造しています。また、エポキシ樹脂やフェノール樹脂を中心とした独自の樹脂配合や、産業、航空宇宙、自動車、スポーツ、レジャー、医療、土木などの用途・分野に応じた配合を設計し、適用しています。具体的かつグローバルなアプローチで、お客様独自の要件を、それを満たす製品へと、効率的および効果的な方法で変換します。これは、生産工程全体を管理できるからこそ実現できることです。CITは試験ラボや製織・含浸装置を保有し、特定用途とお客様の要求を理解した上で、最適なソリューションを設計できる専門エンジニアを擁しています。

EURO ADVANCED CARBON FIBER COMPOSITES(EACC)

EACCは、高級車市場向けにRTMおよびSMC成形で、炭素繊維・ガラス繊維強化プラスチック部品の加工・製造を専門的に行っています。東レグループの一員として、欧州高級車業界に軽量コンポジット部材を供給する強力なパートナーとして、その地位を確立しています。EACCのAコートプロセスは、外装部分の部材塗装に必要な時間とコストを節約しつつ、美しい外観を実現する革新的な技術です。さらにツールを使用して部材に特殊樹脂を充填し、1回の塗装で仕上がる平滑な表面を実現しています。

DELTA-TECH/DELTA-PREG(DELTA)

DELTA-PREGは、親会社のDELTA-TECHが開発・設計した独自製品を製造するプリプレグメーカーです。両社は2015年に東レグループに加わりました。DELTAは、幅広いプリプレグ製品と現地での技術サポートをコンポジット市場に提供しており、その顧客志向と優れた対応力が高く評価されています。社内では常に新しい市場要件に応えるための研究開発を進めており、お客様の要望があれば社内試験施設での機械特性評価も可能です。DELTAのプリプレグは、世界のハイエンド自動車業界に加え、レーシングカー、自転車、スポーツ、レジャー、および産業セクターで幅広く使用されています。

TORAY CARBON MAGIC(TCM)

TCMは、長年のレースカー開発を通じて、軽量化設計・技術、炭素繊維強化プラスチック成形・加工技術ノウハウを培い、精通しています。その結果、自動車、オートバイ、航空機、航空宇宙、ドローン、鉄道、産業機器、医療機器、スポーツなど幅広い分野で、多種多様な部品および構造体の大幅な性能向上に貢献してきました。それを可能にしているのが、TCMの精密かつ複雑な部品・大規模構造体の設計、分析、試作、量産に関する専門知識です。TCM製品は、日本で開発、設計、試作され、タイの子会社であるCarbon Magic Thailandにおいて最適化された工程と最先端の機器を使用して量産されています。

TORAY PERFORMANCE MATERIALS CORP.(TORAY PMC)

TORAY PMCはToray Advanced Compositesの子会社で、熱可塑性複合材料部材を製造しています。Toray CFRT®コンポジットの特性は独特で、戦略的に使用すると大幅な軽量化と、安定性、強度、弾力性の向上を実現できます。本製品は、部材の細部まで調整可能です。Toray PMCは、お客様と連携して正確に設計されたカスタム部品を製作します。また、連続繊維強化熱可塑性コンポジットの設計、開発、分析に関連するエンジニアリングサービスも提供します。その際重視するのは性能、コスト、外観、品質、製造可能性です。